DTPオペレーションについて

本作は、表2.3のみデジタルデータで、表紙・本文の170カットはモノクロネガフィルムからデジタルデータを作成しています。データ作成は、通常のフラットベッドスキャナを使わず、フィルムを直接撮影するフィルムデジタイズという手法で行いました。
使用機材・ソフトウェア : Nikon D500 AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G Nikon ES-2 Fujicolor LEDビュアープロ4×5
Affinity Photo QuarkXPress 2019
データを作成する上で、現像状態の良くないネガフィルムもあり、できる限りネガフィルムに残っている情報を拾うために、HDR合成という手法を使いました。段階露光(-2/3 -1/3 0 1/3 2/3)で撮影したデータ5点を反転後に、HDR合成し、明るさコントラスト等を調整、プロファイルをGeneric Gray Profileに変換後、グレースケール TIFFとして書き出しました。
カメラの設定 : ISO200 F8 WB-晴天 ピクチャーコントロール-モノクロ
印刷について : Quarkでデザインと写真の貼り付けを行い、PDF/X-4に書き出して入稿しています。X-4の設定は、印刷会社の推奨設定で、圧縮は自動(最低圧縮率)、解像度維持、カラーは「JapanColor2001Coated」です。
入稿前に、表1-4と本文から20カットほど選んで、デジタルプルーフによる簡易校正をし、その後仕上がりが気になる8点をピックアップして、本機校正を行いました。本機校正なんて、DTP業長いけど初めてやりました。高いねー。
表紙にはOKウルトラアクアサテン220kgを使用してマットPP加工、本文はサテン金藤N110kgを使用しています。